木の家 アルファの家02
木の家 アルファの家01

「アルファの家」は、この「古民家再生ネットワーク」のHPを見て九州・宮崎からの相談でした。
最初は、ご実家の木造住宅が使用されずにあるので、「週末にゆっくり過ごせるようにしたいから、再生できるかどうか現地調査をして下さい」とメールを頂き、宮崎に出向いたのがご縁の始まりです。既設木造家屋を再生させることは可能でしたが、住まいについて色々お話を伺っていると、ご主人が愛車をこよなく大切にされているのが分かり、計画は愛車を家の中心に置き緑に囲まれた中に明るく開放的な「木の家」を新築することにしました。
外観は、軒の出を深くして風雨に備え、夏は日差しを遮り、冬は暖かい日差しが差し込むようにハイサイドライトを設けています。
外壁は既設家屋に下見板を張ってあったため、記憶を残すために下見板張りとしていますが、宮崎は私達が想像していた以上に雨が多いのが現地を訪れて分かり、雨に対する仕舞は細心の注意をはらい二重、場所によっては三重の備えをした外断熱工法にしています。
屋根も二重構造にして空気層を設けた断熱工法にしています。平屋建ですが、基礎はベタ基礎として床高も上げ湿気対策に対処し、ガラスはペアガラスを入れてあるのでお住まいになられて「暖かい」と言っていただいています。叉、木材は持ち山の「飫肥杉」を製材して使用しています。
内部は「飫肥杉」の木造現わし構造と「珪藻土」で造られた空間ですが、出窓のあるオープンキッチン、テラスのあるダイニング、暖炉があり愛車を眺めることのできるリビングロフトとテラスのある寝室、それに隣接するバリアフリーの星空の見える浴室、天窓のある家事室など、各部屋ごとに機能性と収納力を高めた設計になっています。平井憲一