古民家再生 一宮の家01 古民家再生 一宮の家02 古民家再生 一宮の家03 古民家再生 一宮の家04

築35年の和風木造2階建住宅のリビング・ダイニング・キッチンのリフォームです。既設は、壁はプリント合板、天井は吸音テックスと当時の流行のインテリアでしたが、ご主人の定年をきっかけにリフォームを決断された。 ご希望は、リビングとダイニング・キッチンの境の壁を撤去して、開放的で飽きのこない落ち着いた「和モダン」を求められた。 南側サッシュは、ランマ付4枚引き違いを2枚引き違いペアガラスに換え、断熱性と開放感と眺望を良くした。 天井も撤去することで、限られた面積の中で容積を確保し、杉の縁甲板、壁は聚楽風クロス、床はバンブー・フローリングにして和やかな質感を出し、濃い木目でコントラストをつけ空間を締めた。  境の壁も、ぼんやり透けて見えるガラス障子を設け、開放性と共に閉めることでリビングとダイニングの独立性も高めた。 キッチンは、モノの整理と機能を集約させコンパクトで使い易くした。 構造的には、しっかりした木組みであったが、一部金物補強し、壁を撤去した部分には補強梁を増強した。 壁・天井には断熱材を入れ、床暖房を設置した。照明は間接照明とペンダントによりやわらかく温かみのある雰囲気を求めた。 クライアントは、今までと同じ建物の内部とは思えないほど変わり、毎日が心地よく、穏やかで快適に住まうことができ、「これからを楽しむ住まい」になったと感謝された。 ご夫婦も旅館に宿泊しているようだとご満足頂いています。   平井憲一