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「松原の家」は、戦後再建された厨子二階(つしにかい)住宅の再生です。既存建物は、傷みも酷く座敷の床などはあきらかに不同沈下していて見た目にも勾配がついていましたが、大切に住まわれていました。ご要望は、ご両親が建てた思い出のある家を、良いところは残し、不便不具合を解消して健康で気持ちよく住めるよう再生依頼されました。過去に大和川の氾濫によって床下浸水があったので床高を上げベタ基礎断熱床工法としています。又、建物の柱・梁を補強して耐震性を向上させ、外壁は通気工法を採用して断熱性能を高めています。和室は法事のために二部屋続き間、南側「既存納屋」は解体して庭を広げ将来に渡って造園を愉しめるように、水まわりは老齢化に備えバリアフリー化と動線を安易にし、庭を見ながら料理のできるキッチン、ご近所の人たちが気軽に談笑できる部屋など設け、生活を愉しめるようにしました。 平井憲一
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