古民家再生 河内長野の家01 古民家再生 河内長野の家02 古民家再生 河内長野の家03

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失われつつある景観が、この「河内長野の家」にあります。 江戸・文政時代に建築され、先人がその時代ごとに増改築を行ない、現在の建築形態になっています。
母屋から、吹きさらしの廊下で「離れ」・「蔵」と繋がり、その屋根の連なりは、失われつつある現在の町並みにない、美しい固有の風景を持っています。
街道沿いの正面は、町並み保存を考え、歴史ある景観を大切に復元を行い、質素で静かな風格を持った外観にしています。
内部は約30年前、母屋にトップライトのあるゲストルーム、D・Kなどの改築が行われていましたが、設備などが古くなったことや、D・Kが暗くて狭く日常の不便性が大きくなり、
それら内部空間に「光」と「風」、そして機能と収納を備えたキッチン・床暖房・ホームエレベーターなど設備面を充実させ、先人の知恵と匠の技を受継ぎ、便利で快適で、
心地よく寛げる空間に再生出来たと思っています。 平井憲一

「第22回住まいのリフォームコンクール」の優秀賞を受賞。
■掲載誌 : 「古民家スタイル No.3」 2004年11月発売  ・ 「STORY」 2004年2月号

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